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4/5(金)「記憶の断片をなぞる」

3月末日のこと。

衝動的に訪れた阪急御影で、思わず立ち尽くした。

阪急御影駅に降り立ったのは実に18年ぶりだった。
20分も電車に乗れば到着するのに、来ることはなかった。
何か立ち寄る理由もなく、ただ時々思い出すだけの
行こうと思えばいつでも行ける街だった。

19、20才の2年間をこの街で浪人生として過ごした。

FM大阪でオンエアしていた「RADIO HAAFUU」を夢中で聴き、
古本屋を巡り、勉強しなきゃと思いながら揺れていた。

95年、阪神淡路大震災に続いて、地下鉄サリン事件が起き、
RADIO HAAFUUが終了し、不合格通知が届いた。

二浪目が決まった春の桜を見ながら、
来年の自分はどうなっているのだろうと考えた。
桜の咲く季節を憂鬱に思った。

そんなどうしようもない時代を過ごした街。

駅舎自体も改築されて、駅前もずいぶん変わっていた。
もう18年も前のことだからか、その頃の様子が思い出せない。

歩きながら、記憶の断片をなぞっていった。

通っていた予備校の「大道学園」。
どこか知らない学校の施設になっていた。

偏屈なマスターがいた「喫茶・軽食あさひ」。
取り壊し途中なのか防塵シートで覆われていた。

明るいおばちゃんがいた「美容室キャンディー」。
こ綺麗なアパートが建っていた。

そりゃそうだ、もう20年近く経ったんだ。
だけど変わらずに残っているものもあった。

「世良美術館」「上御影郵便局」「特徴的な窓のお屋敷」
そして「深田池公園」と「ケルン」というパン屋さん。

あまりに懐かしくて「ケルン」に入った。
焼きたての「ドイツ」「マンダリン」「カレーパン」。
お金がないからどれを買うかいつも迷っていた。
トレイに載せているとまるであの頃に還ったかのよう。

そこにパンの補充をしにきた年配の女性を見て驚いた。
いつもレジで「頑張ってね」と励ましてくれた店員さんでは?

思い切って声を掛けてみた。
やはりあの時の店員さんだった。
少し老けたとはいえ、優しい表情も喋り方も当時のまま。

「そうですか、ご立派になれたんですね」

そう言われて胸がぎゅうっと締め付けられた。

次に向かった深田池公園は全く変わっていなかった。
へら竿を出す釣り人もペンキの剥がれたベンチも変わってなかった。

指定席だったベンチに座り、パンを食べた。
満開の桜が吹雪く。

ベンチの上で記憶の断片を優しくなぞる。

変わったのは街だけじゃない。
自分もずいぶん変わってしまったんだ。

「ケルン」のガラス扉に映った自分を見てそう思った。

そう、胸が苦しかったのは悲しかったからじゃない。
18年の経過がメランコリックな形で押し寄せただけ。
変わってほしくなかったものが変わらずにあったことへの
喜びと安堵が入り混じっただけ。

いつも下を向いて歩いていた時代の自分。
明るい未来を描けなかった時代の自分。
桜の季節を憂鬱に思っていた時代の自分。

それを懐かしく愛おしく思えるようになった今の自分。

深田池公園の桜は、とてもとても美しいんだと知った。


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  1. 2013/04/05(金) 13:23:23|
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  1. 2014/05/18(日) 08:03:17 |
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